(一財)土木研究センター/橋の動的耐震設計法マニュアル、落橋防止構造設計ガイドライン(案)
  

 刊行物の紹介

橋の動的耐震設計法マニュアル
−動的解析および耐震設計の基礎と応用−

 当センターは、耐震設計において動的解析を適用するための参考資料の作成を目的として、川島一彦東京工業大学教授を委員長とする「橋の動的耐震設計法マニュアル検討委員会」を設置し、検討を進めて参りました。
  この度、動的設計をわかりやすく理解するとともに、適切に設計に取り入れるための参考資料として、「橋の動的耐震設計法マニュアル」をとりまとめました。本マニュアルは、動的耐震設計を初めてマスターしようとする入門者からある程度の経験を積んだ技術者にも参考になるように工夫されています。
  また、動的解析を活用するためには、実際に動的解析を体験していただくことが重要なため、橋の中でも一般的に用いられる場合が多い鉄筋コンクリート橋脚を対象として動的解析が可能な「動的解析体験版ソフウェア“DYMO”」を作成しました。「橋の動的耐震設計法マニュアル」と連動した内容となっておりますので、是非、ソフトウェアをダウンロードの上、コンピュータ上でソフトウェアを起動し、橋の動的解析を体験していただきたいと存じます。DYMOでは、動的解析結果をアニメーションで再現できるようになっており、入門者にも動的解析の理解が容易にできるようになっております。
 今後、本マニュアルおよびDYMOが橋梁の耐震設計に関係する技術者に有効に活用されることを期待しています。

目 次

I.入門編:動的耐震設計の基礎知識

1.

動的耐震設計を始める前に

2.

動的耐震設計を活用しよう

II.動的耐震設計事例編:設計例で流れを追ってみよう

1.

鉄筋コンクリート橋脚の動的耐震設計例

2.

鉄筋コンクリート橋脚を有するけた橋の動的耐震設計例

3.

鋼製橋脚を有するけた橋の動的耐震設計例

4.

コンクリートラーメン橋の動的耐震設計例

III.応用編:動的解析をマスターするために

1.

橋梁のモデル化

2.

入力地震動

3.

動的解析の留意点とベンチマーク解析

発  行:

平成18年5月 (第2刷)

体  裁:

A4版 270頁

価  格:

2,000円(税込、送料別)

 刊行物の紹介

 

落橋防止構造設計ガイドライン(案)

 落橋防止構造は1964年新潟地震による甚大な被害を契機に落橋防止の切り札として考案された我が国固有の技術です。1971年道路橋耐震設計指針に初めて取り入れられて以降、橋梁構造本体が被災した場合にも人命に関わる落橋を防止するフェールセーフ部材として広く用いられてきました。しかしながら、落橋防止構造が必要とされるような大地震があまり発生してこなかったことから、落橋防止構造の要求性能や機能、効果、構造等に関する組織的な研究開発はほとんど行われてきませんでした。このような状況下で1995年兵庫県南部地震により落橋防止構造にも被害が生じ、地震後に落橋防止構造の強化が図られています。また、従来、解析が困難であった落橋防止構造の作用やその効果も非線形動的解析の普及で解析できるようになり、それにつれて、従来“付属品”と呼ばれ構造設計で重視されてこなかった落橋防止構造が橋全体系の地震応答に大きな影響を与えることが明らかとなってきました。
  以上のような状況から、現状において実用されている落橋防止構造の特性を明らかにすると同時に、落橋防止構造の要求性能や落橋防止構造が橋全体系の地震応答に及ぼす影響等を明らかにすることを目的とし、当センターでは平成14年度から平成16年度の3カ年間、川島一彦東京工業大学教授を委員長とする「落橋防止構造に関する研究委員会」を設け、学識経験者、落橋防止構造のユーザー、落橋防止構造の製作者等、産官学の参加を得て各種の検討を行って参りました。
  この落橋防止構造設計ガイドライン(案)は3カ年間における検討結果をもとに、落橋防止構造に求められる機能とその設計の基本的な考え方をとりまとめたものです。また限られてはいますが、落橋防止構造に対して行われた各種実験結果や落橋防止構造に作用する地震力、橋の地震応答に及ぼす落橋防止構造の役割等に関する解析事例等も示してあります。
  本ガイドライン(案)は行政的に通達された基準ではなく、あくまでも研究会の報告書をその審議に基づく提案としてガイドラインの形にとりまとめたものでありますが、落橋防止構造の性能目標や設計法を考えていくための一助となることを目的に作成されたものです。

目 次

1.

一般

2.

落橋防止で想定する地震の影響と性能目標

3.

落橋防止構造の設計

4.

落橋防止構造のモデル化と保有耐力/変形性能

5.

落橋防止構造の性能試験

   

参考資料

1.

落橋損傷モードと落橋防止構造に想定される限界状態

2.

落橋防止構造の性能試験の一例

3.

落橋防止構造に着目した動的解析の一例

発  行:

平成17年7月 (第2刷)

体  裁:

A4版 73頁

価  格:

4,000円(税込、送料別)


刊行物の問い合わせ先、発注先

 

一般財団法人 土木研究センター 企画・審査部

 

  〒110-0016 東京都台東区台東一丁目6番4号 タカラビル3階
  TEL:03-3835-3609、FAX:03-3832-7397
  E-mail:kikaku@pwrc.or.jp

 

  

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