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短繊維混合補強土工法

●短繊維混合補強土工法とは

 土または安定処理土に短繊維を混ぜて、土の粒子と短繊維、短繊維と短繊維を絡み合わせることにより、土の強度、靱性(ねばり強さ)などの力学的特性の向上、浸食に対する抵抗性の向上、植生の根の引抜き抵抗の向上といった効果が得られる工法です。

●工法の適用

 短繊維混合補強土の特徴を活かした用途として、次のものが考えられます。(=強度特性 =流体抵抗特性)

●工法の特徴

1.強度・靱性(ねばり強さ)などの力学的特性の向上

一軸圧縮試験特性

一軸圧縮強さの向上が期待できます。

三軸圧縮試験特性(砂質土)

見かけの粘着力の増加や内部摩擦角の増加が期待できます。

曲げ試験特性(粘土質砂)

土構造物にねばり強さを与えることができます。

安定処理土強度特性

大きな一軸圧縮強さやねばり強さが得られます。

2.降雨・流水などに対する耐浸食性の向上

浸食特性−エロージョン実験結果−

耐浸食性が飛躍的に向上します。

洗掘特性(粘性土)−洗掘実験結果−

耐洗掘性が著しく向上します。

注:インデックス値=L/Dxn
  L:繊維の長さ D:繊維の太さ n:繊維混合比

●施工方法

 短繊維混合補強土の施工方法には、混合機械の種類によりプラント型混合方式と原位置混合方式の2種類の混合方式があります。適用土質や施行条件により最適な混合方式を選定できます。

■プラント型混合方式
 土質材料をストックするホッパ、土質材料の自動計量装置付き送出し装置、ミキサから構成されるプラント型混合装置を用いて土質材料と繊維材料を混合する方式です。バッチ式で、低含水比の粘性土や砂質土などに適用できます。

■原位置混合方式
 原位置混合方式とは、繊維と土砂の混合装置、繊維の解繊装置および供給装置をバックホウに装備した専用機械を用いて原位置で繊維と土砂の混合を行う方式です。砂質土に適用できます。

●実績

 短繊維混合補強土は、これまでに4現場で約2,800m3用いられました。

■事例紹介

護岸の浸食防止への適用事例

 護岸の表面が緑で覆われるまでの期間、出水による浸食を防止するため、短繊維混合補強土工法を用いて護岸のり面の補強を行いました。施工範囲は約5,500m2、施工厚は30cmです。なお、現場が水浸箇所であるため、短繊維が流出し生態系に影響を与えることも想定して、生分解性の短繊維を使用しました。
 施工後、植物が繁茂する前に二度の出水があり、短繊維混合補強土が水浸しました。その際巨石護岸(多自然型護岸)との境界部で一部小規模な浸食を受けましたが、概ね原形をとどめており浸食防止効果があることが確認されました。

施工概要図

施工後の状況

●積算関係

積算資料として
「短繊維混合補強土工法標準積算資料(案)」
(平成14年11月 ハイグレードソイル研究コンソーシアム短繊維混合補強土部会)が作成されています。

参考文献等

■発生土利用促進のための改良工法マニュアル
(監修 建設省大臣官房技術調査室 平成9年12月 財団法人土木研究センター)

■混合補強土の技術開発に関する共同研究報告書 −短繊維混合補強土工法利用技術マニュアル−
(平成9年3月 建設省土木研究所材料施工部土質研究室他、共同研究報告書 整理番号第168号)

■NETIS(新技術活用促進システム)ホームページ
http://www.kangi.ktr.mlit.go.jp/kangi/index.html
【技術名称】HGS短繊維混合補強土工法 【登録番号】KK-020007

※HGS短繊維混合補強土工法は特許工法です。特許の使用にあたっては、特許使用料をお支払いいただいています。


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