「土木技術資科」購読科の改定について |
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発刊刊行物のご案内 |
炭素繊維を用いた耐震・補強法研究会報告書 |
本書は、炭素繊維シートによる橋脚の耐震補強に関するこれまでの研究の調査や、炭素繊維シートの基本的物性、炭素繊維シート巻立てによる耐震補強効果に関する実験的検討結果等を取りまとめた報告書です。 |
◎目 次 |
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1 概要 |
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土木系材料技術・技術審査証明事業完了課題 |
土木研究センターでは昭和62年11月26日付け建設省告示第1992号として建設大臣より認定を受けた「土木系材料技術・技術審査証明事業」による審査証明について、次の委員会を設置し、審査証明を完了しました。 |
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〈河川浄化システム技術審査証明委員会〉 |
(1)課題名 |
固定化微生物投入型超深層曝気法を用いた河川水の直接浄化システム「TRENDSシステム」 |
1.依頼者 |
株式会社竹中土木、株式会社竹中工務店 |
2.技術の概要 |
「TRENDSシステム」は、深さ50m程度の二重管シャフトに固定化微生物(活性汚泥微生物をポリアクリルアミドゲルにより包括固定化)を投入し、これを流入水とともに地上部のヘッドタンクを介して曝気・循環させることにより有機物の分解・除去を行うシステムである。発生した余剰汚泥は、ろ過機により除去する。また、ろ過機で補足したSS成分(余剰汚泥)は逆洗浄操作により逆洗排水槽に排出され、ここで濃縮された後、汚泥貯留槽にて貯留され、貯留汚泥は場外搬出する。本システムの特徴は、大水深による高い酸素溶解性により微生物活動が活発化するため、高いBOD容積負荷で運転でき、高濃度の河川水を短時間で処理することができる。これに加えて、深井戸型曝気槽という形状から施設面積が小さくなり、また、固定化微生物を常に曝気槽内に保つため、河川水のような激しい水質変動に対しても対応できる。 |
3.審査項目 |
1)水質の浄化能力 2)施設規模 3)浄化効率の安定性と持続性 4)浄化施設建設費および維持管理費 5)維持管理の容易性 |
4.証明書 |
平成8年11月15日付「技審証第0804号」 |
(2)課題名 |
プラスチック接触材を用いた河川水の直接浄化システム「リバ・フレッシュ」 |
1.依頼者 |
株式会社間組 |
2.技術の概要 |
「リバ・フレッシュ」は汚濁河川を対象とした河川浄化システムで、空隙率が大きく比表面積が大きいプラスチック接触材を使用している。接触沈殿槽にはハニカム状のプラスチック接触材が、接触酸化槽には不定形のプラスチック接触材が充填してある。最初に、整流効果の高いハニカム状の接触材で、粗い浮遊物を沈降除去し、続いて不定形のプラスチック接触材の表面に付着した微生物による吸着、生物酸化作用によって河川中の汚濁物を浄化する。さらに、接触酸化槽は曝気し、生物酸化に必要な空気を送る。接触酸化槽の最終部分は曝気をしないで、微細な浮遊物質までを沈降除去させる。このように、浄化効率の優れたプラスチック接触材を用いることによって、良好な処理水質が得られ、施設容積および面積がコンパクトになる。また、空隙率の大きい接触材なので閉塞することが少なく、下部に汚泥溜を設け汚泥を排出し易くすることにより、維持管理を容易にしたシステムである。 |
3.審査項目 |
1)水資の浄化能力 2)施設規模 3)浄化効率の安定性と持続性 4)浄化施設の建設費・維持管理費 5)維持管理の容易性 6)治水上の安全性 |
4.証明書 |
平成8年11月15日付「技審証第0805号」 |
(3)課題名 |
微生物包括担体と繊維ネット接触材を用いた河川水の直接浄化システム「TES河川浄化システム」 |
1.依頼者 |
帝人エコ・サイエンス株式会社 |
2.技術の概要 |
「TES河川浄化システム」は、微生物処理、接触酸化法および土壌浄化法などを組み合わせた河川水の直接浄化装置である。バイオ槽では、微生物(光合成細菌)を包括固定した担体が充填されており、微生物による水中の有機物分解が促進される。また、接触酸化槽では、体積当たりの表面積が非常に大きい繊維素材(ポリエステル)でできたネットが挿入され、そこに形成される微生物膜によって接触酸化が行われる。さらに土壌充填槽では、リンの吸着能力に優れた赤玉土が充填され、水域での富栄養化の要因となるリンの除去が行われる。このように「TES河川浄化システム」は、異なる機能を複合させることによって、BODだけでなくリンの除去も可能にしたシステムである。 |
3.審査項目 |
1)水質の浄化能力 2)施設規模 3)浄化効率の安定性と持続性 4)維持管理の容易性 |
4.証明書 |
平成8年11月15日付「技審証第0806号」 |