<抄録> わが国では、新規のダム建設が困難となってきており、既設ダムをできる限り長期にわたって健全な状態に保つとともに必要に応じて再開発して有効利用する必要がある。そのためには、ダムの診断点検を効果的に実施して超長寿命化を図ることが望まれる。これが「千年ダム構想」である。この千年ダム構想を実現するためには、ダムの老朽化の形態やそれがダムの安全性に与える影響を踏まえた管理・点検方法を確立し、できる限り早期の段階で、低コストの維持管理・補修を適切に施すことで超長寿命化コストの最小化を図る必要がある。
本報文では、ダムの老朽化原因を踏まえた老朽化形態把握のための事例調査や各種老朽化形態がダムの安全性に与える影響の概略分析について報告する。 |