(一財)土木研究センター/技術普及/補強土壁工法技術検討委員会

補強土壁工法技術検討委員会

〇概要

 土木研究センターでは、補強土壁の設計・施工における実務の手引きとなるマニュアルを発刊しています。これまでに、「テールアルメ帯鋼補強土壁」「多数アンカー式補強土壁」「ジオテキスタイル補強土壁」、「アデムウォール」、「ハイビ-ウォール」などの出版により、多くの施工実績を有しています。

 一方、道路を形成する盛土や切土などの土工構造物については、近年の大規模かつ技術的に高度な構造物の増加に対応し、平成27年には土工構造物技術基準が定められ、平成29年には同解説が出版されました。技術基準では、土工構造物を道路構造物と位置付けるとともに、設計において考慮すべき作用や要求性能、更に設計・施工に当たっての留意事項が規定されました。

 また、道路構造物の橋梁分野では、性能規定化がさらに進められ、平成29年の示方書では、照査体系の基本を部分係数設計法及び限界状態設計法へと転換し、構造物の性能の透明性や説明性の向上が図られました。このような状況において、道路を形成する補強土壁も、その性能の透明性や説明性の向上が求められるほか、長期に亘る性能の確保が期待されています。

 補強土壁が道路構造物としての役割を果たすには、土工構造物に由来する様々な課題に対処するとともに、補強土壁の機能を適切に評価し、性能規定型設計による最適化(性能設計)、設計に準じた材料および施工管理基準の適正化、適切なメンテナンスサイクルによる長寿命化の導入が求められるなど、様々な課題が山積しており、その対応が必要となっています。

 以上のことから、具体のテーマについて、ご議論を頂く「補強土壁技術検討委員会」(委員長:太田秀樹 中央大学 研究開発機構 教授)を土木研究センター内に設置し、補強土壁の更なる有用性と安全性の向上を図るため、技術的な諸課題について検討を行うものであります。

〇主な成果

・補強土壁の維持管理の手引き

〇問合せ先

「補強土壁工法技術検討委員会」事務局

(一財)土木研究センター 土工構造物研究部
〒 300-2624 つくば市西沢2-2
Tel:029-864-2521 Fax:029-864-2515
E-mail:kenkyu3@pwrc.or.jp


技術普及インデックスへ戻る