(一財)土木研究センターなぎさ総研からの刊行物のお知らせ

「海岸侵食の実態と解決策」 宇多高明 著
CD-ROM版の販売のお知らせ

 このたび、1996年7月に山海堂から出版しておりました「海岸侵食の実態と解決策」宇多高明 著のCD-ROM版を作成し、販売を開始することと致しました。内容は、図書をPDF化したものですが、索引を追加いたしましたので、検索が容易になっております。
 海岸侵食に関心のある方々に広くお読み頂き、海岸侵食に対するご理解を深め、少しでも良い海岸の創出にお役立て頂ければ幸いです。

CD
◆本書「はじめに」より
 わが国では海岸侵食が深刻化し、昔からあった白砂青松の海浜が急速に失われつつある。また、昔懐かしい海岸を久しぶりに訪れてみると、砂浜がコンクリートで覆われて見る影もない、という海岸も無数にある。しかし、普通の人が「なぜこうなったのだろう?」と思っても、その正確な理由を誰に聞いてよいかわからず、また海岸管理者に聞いても、なかなか満足のいく回答を得ることが難しいように思える。
〜中略〜
 ここでは、このような本質的問題点についても考察し、真に将来の海岸を考えるには、すべての情報が公開されたうえで、こうした思考を改め、海岸に関係する多くの管理者が、それぞれ分担はするものの、将来の望ましい姿について共通の目標を持ったうえで進まなければならないことを主張したい。
 本文の記述においては平易さを心がけ、図・写真を多用して詳細な議論はできるだけ避けたが、なお難解であるとの批判があるかもしれない。一方、もっと詳細を知りたいと思う専門技術者にとっては、1997年に拙者が書いた「日本の海岸侵食」や、それぞれの章の巻末に掲げた参考文献などを参照されたい。

発     行:

一般財団法人 土木研究センター

 発行年月: 平成26年6月

価     格:

3,500円(税別、送料別)


第1章 海岸侵食とは何か

第2章 海岸侵食の実態

2.1

海岸侵食原因の分類

2.2

卓越沿岸漂砂の阻止に起因する海岸侵食

2.3

波の遮蔽域形成に伴って周辺海岸で起こる海岸侵食

  2.4 河川供給土砂量の減少に伴う海岸侵食

2.5

海砂採取または航路浚渫に伴う海岸侵食

2.6

侵食対策のための離岸堤建設に起因する周辺海岸の侵食

  2.7 保安林の過剰な前進に伴う海浜地の喪失
  2.8 護岸の過剰な前出しに起因する砂浜の喪失
 

第3章 海浜変形の実用的予測モデル

3.1

実用モデルの概要と特徴

3.2

ポケットビーチ内の安定汀線の計算法

  3.3 Hsu・Evansモデルを拡張した3次元海浜変形予測モデル
  3.4 護岸を考慮した場合の3次元安定海浜形状の計算法
  3.5 3次元静的安定海浜形状の簡易予測モデル
  3.6 粒径分級を考慮した汀線変化モデル
  3.7 河口デルタの汀線・粒径変化の予測モデル
  3.8 海浜縦断形の安定化機構を組み込んだ等深線変化モデル
  3.9 x−yメッシュ上で解く等深線変化モデル
 

第4章 構造的問題としての海岸侵食とその解決法

4.1

はじめに

4.2

海岸侵食にかかる法律(制度)的問題

4.3

海岸侵食にかかる技術的問題

4.4

具体的対応策

 


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