平成27年度下期における「なぎさ総研」の研究成果
   

 平成27年の下期には,台湾(10月初旬),Vietnam(10月下旬),Tuvalu(12月中旬)の3回,海外に出かけて海岸調査を行いました.台湾では,台湾政府の招請により高雄周辺の侵食対策に対する技術指導を行いました.Vietnamは,日本大学とHo Chi Minh City University for Natural Resources and Environment (HCMUNRE) of VietnamのProf. Bayとの共同研究の一環としての研究旅行で,Vietnam東部のNha Trang付近の海岸で共同調査を行いました.さらにTuvaluはJICAの礫養浜プロジェクトの支援のための出張でした.このような中で,2015年10月から2016年3月までの下半期に発表した論文は次のようです.海岸工学が10件,海洋開発が15件,地形が1件,諸論文が1件,土木技術資料が1件,合計で28件でした.なお,絶版となっていた下記の本をCD-R版として再発行したことは前回と同様です.また,World Scientific社から出版したJapan’s Beach Erosionについて新たなデータを加えるとともに,カラーの図表も含めて改訂し,2nd ed.として同社から出版することになり現在印刷中です.本年中には入手可能になると思いますので皆様ご期待ください.

   

宇多高明:「海岸侵食の実態と解決策(CD-R版)」,山海堂,p.304,2004.

 

[海岸工学]

1)

小林昭男,宇多高明,野志保仁,吉野貴之,三上康光:礫と砂の含有率が異なる海浜の2次元波浪応答実験,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_541-I_546,2015.

2)

宇多高明,野本智快,大崎康弘,大木康弘,芹沢真澄,宮原志帆:大洗磯浜海岸の海浜変形と粗粒材養浜の効果検討,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_577-I_582,2015.

3)

野本智快,大崎康弘,宇多高明,大木康弘,芹沢真澄,三波俊郎:那珂川の流出土砂量の減少に起因する大洗磯浜海岸の侵食,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_583-I_588,2015.

4)

宇多高明,石川仁憲,野志保仁,芹沢真澄,石野 巧,鈴木 悟,岡本光永:浸透流による礫浜のバーム高と前浜勾配の低減効果,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_619-I_624,2015.

5)

宮原志帆,三波俊郎,宇多高明,芹沢真澄:干潟上の砂州の変形・移動および海浜との融合−現地実測と予測,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_637-I_642,2015.

6)

宇多高明,大谷靖郎,五十嵐竜行,大木康弘:沿岸漂砂と地盤沈下に起因する南九十九里浜の海浜変形の再現計算,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_691-I_696,2015.

7)

石野 巧,岡本光永,鈴木 悟,宇多高明,石川仁憲,田中博通,居波智也,櫻田哲生:セットバック型放水路の機能性に関する移動床平面実験,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_709-I_714,2015.

8)

宇多高明,三波俊郎,石川仁憲:リーフ海岸での砂供給量の推定 - 沖縄本島金武岬周辺の例 -,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_727-I_732,2015.

9)

宇多高明,芹沢真澄,宮原志帆:尖角岬の発達予測モデル,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_733-I_738,2015.

10)

遠藤和正,榊原秀作,宇多高明,石川仁憲,古池 鋼:浜松篠原海岸の養浜後の汀線前進と沖合侵食の再現計算,土木学会論文集B2(海岸工学),Vol.71,No.2,pp.I_781-I_786,2015.
 

[海洋開発]

1)

関寺将司,小林昭男,宇多高明,野志保仁:波崎海岸のポケットビーチ化に伴う海浜変形の実態,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_275-I_280,2015.

2)

佐藤雅史,岩崎伸昭,宇多高明,石川仁憲,三波俊郎:2013年台風18, 26号時の高波浪による清水海岸の海浜変形の実態,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_287-I_292,2015.

3)

東原浩志,小林昭男,宇多高明,三上康光,野志保仁:盤洲干潟縁辺部における海浜変形の現地実測,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_293-I_298,2015.

4)

藤間タイカ,小林昭男,宇多高明,野志保仁:涸沼北岸に位置する親沢鼻砂嘴の大地震後の変形,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_395-I_400,2015.

5)

宮原志帆,宇多高明,芹沢真澄:SpainのEl Puntal spit内側の極浅海域における砂嘴の発達,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_407-I_412,2015.

6)

清野聡子,宇多高明,大谷靖郎,大木康弘:海岸侵食問題の縮図 - 一宮海岸の例,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_437-I_442,2015.

7)

仲嶺 智,山城明統,宇多高明,嶺井治男,芹沢真澄,宮原志帆:伊良部島の長山の浜北部の海浜安定化策の検討,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_461-I_466,2015.

8)

宇多高明,五十嵐竜行,大谷靖郎,大木康弘:侵食対策としてのヘッドランドの効用と限界,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_742-I_747,2015.

9)

宇多高明,芹沢真澄,宮原志帆,大木康弘:神向寺海岸の6, 7号ヘッドランド間中央部の前浜拡幅手法,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_748-I_753,2015.

10)

宇多高明,宮原志帆,三波俊郎,芹沢真澄:周防灘に面した苅田市沖の干潟上に形成された孤立砂州の変形,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_754-I_759,2015.

11)

宇多高明,小林昭男,芹沢真澄,伊達文美,野志保仁,宮原志帆:VietnamのVung Tau近郊での河口砂州伸長とrhythmic patternの海浜形成,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_760-I_765,2015.

12)

宇多高明,野志保仁,小林昭男,芹沢真澄,宮原志帆,伊達文美:VietnamのVung Tau近傍のCo May River河口部における地形変動,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_766-I_771,2015.

13)

宇多高明,岩崎伸昭,野志保仁,伊達文美:沼津牛臥海岸のヘッドランドおよび突堤の漂砂制御効果と視認性,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_778-I_783,2015.

14)

宇多高明,市川真吾,大中 晋,遠藤秀文:PhillipineのPanay島のNew Washington周辺での侵食と砂嘴の発達,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_784-I_789,2015.

15)

三上康光,小林昭男,宇多高明,東原浩志,野志保仁:盤洲干潟縁辺部の地形と植生分布との関係,土木学会論文集B3(海洋開発),Vol. 71,No. 2,pp.I_975-I_980,2015.

 

[地形]

1)

宇多高明,三牧純子,大中 晋,三波俊郎:Cyclone襲来時の高波浪によるTuvaluの洲島へのサンゴ礫の堆積とその後の変形,地形,Vol.36,pp.285-308,2015.

 

[諸論文]

1)

宇多高明,伊達文美:霞ヶ浦(西浦)の天王崎地区に造られた湖浜の地形的特徴,霞ヶ浦研究会報,第17号,pp.17-27,2014.

 

[土木技術資料]

1)

宇多高明,芹沢真澄,宮原志帆:円い湖の一部を埋め立てた場合に起こる湖浜の変形予測,土木技術資料,Vol.58-3,pp.48-51,2016.


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