<抄録> 道路トンネルの換気設備は、トンネル延長、交通量、換気対象物質である自動車排出ガス量等の諸条件に加えて、自然風と自動車の走行による交通換気力を考慮して設計が行われている。しかし、供用後の換気設備の運用は、時々刻々と変化する自然風や交通換気力とは関係なく、所要のトンネル内環境が確保されるように一定パターンに従った制御をしている場合が多い。このため、換気設備の運用に自然風と交通換気力を活用した制御を行うことで、換気設備のランニングコストを大幅に削減できる可能性がある。本稿では、時々刻々と変化する自然風と交通換気力を活用する新換気制御方式について、実証試験を実施し適用性について検証を行ったので報告する。 |
<キーワード> 道路トンネル、換気制御技術、自然風、交通換気力 |