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1. 粗骨材に関するアンケート調査結果

1.1 良質な粗骨材の入手難易度

 図-1.1はアスファルト舗装要綱に示されいる品質規格及び目標値を満足する良質な粗骨材の入手の難易度について、全国及び地区別に示したものである。

 全国的に見ると約60%が「容易」と回答している。

 地区別に見ると、全般的に東北地区、関東地区、近畿地区が良質な粗骨材の入手に苦労している結果となった。また、5号、6号砕石の入手が「難しい」と回答したのは四国地区に限定されており、四国の特殊性がうかがえる結果となった。

良質な粗骨材の入手難易度(全国)
(1) 全国
良質な粗骨材の入手難易度(地区別)
(2) 地区別

図-1.1 良質な粗骨材の入手難易度

1.2 良質な粗骨材の入手するために配慮している事項

 図-1.2は良質な粗骨材を入手するために配慮している事項について示したものである。

 全国的に見ると、粗骨材の種類に係らず、「特にない」と「未回答」を合わせると約60%となり、前問の良質な粗骨材の入手が「容易」とした回答率とほぼ一致している。また、配慮している事項として「遠隔地から搬入している」との回答が約15%、「採石業者を指導している」との回答が約20%、「その他」が約5%となっており、良質な骨材の入手が「やや難しい」「難しい」とした箇所では、その1/3程度が良質の骨材を確保するために遠隔地から搬入している実態が浮かび上がった。

 各地区の傾向は図-2(2)に示すとおりであるが、良質の粗骨材の入手が「難しい」との回答があった四国地区で「遠隔地から搬入している」との回答が少ないが、後述の「アスファルトプラントの所在地と骨材産地」では、「自県」および「隣接県」以外の遠隔地から粗骨材を搬入している例がある。

良質な粗骨材の入手するために配慮している事項(全国)
(1) 全国
良質な粗骨材の入手するために配慮している事項(地区別)
(2) 地区別

図-1.2 良質な粗骨材の入手するために配慮している事項

 なお、「遠隔地から搬入している」と回答した場合の運搬距離は、各砕石ともほぼ同一であったため、5号砕石の例を図-1.3に示す。この結果によれば、運搬距離の最も遠いもので500km、短いものは30kmとなっており、平均は99kmであった。

5号砕石の運搬距離
図-1.3 5号砕石の運搬距離

3. 粗骨材の品質変動

 図-1.4は粗骨材の品質変動の実態について全国及び地区別に示したものである。全国的に見ると、骨材の種類に係らず「困ることがある」との回答が約半数を占めた。地区別で見ると、東北、関東、中部、近畿地区が品質変動に苦慮している割合が高い結果となった。

粗骨材の品質変動の実態(全国)
(1) 全国
粗骨材の品質変動の実態(地区別)
(2) 地区別

図-1.4 粗骨材の品質変動の実態

 図-1.5は品質変動で困っている項目について示したものである。骨材形状(細長・偏平)及び粒度が20件以上と多く、次いで軟石量が挙げられる結果となった。

品質変動で困っている項目
図-1.5 品質変動で困っている項目
 
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